KSCにおける再入学

KSCにおける再入学

 

先日、健康ライフコース30期生の授業を傍聴しました。担当の古林さんによればカレッジ生の1/3が再入学だという。また多くの人はクラブ活動を継続するために再入学するとのことでした。再入学が多いということはKSCの活動が評価されていることかと思い、少し調べてみました。

今年の30期の入学者は309名で、うち80名、25.9%が再入学でした。再入学者の割合が一番高いのは生活環境コースで全37名のうち19名が再入学でした。次いで健康ライフコースで72名のうち24名でした。つぎに再入学希望の応募者を見てみると全応募者433名のうち113名、26.1%が再入学希望者でした。コース別の応募者では食文化専攻が33名、音楽文化専攻が25名でした。再入学制度は2018年4月の入学者から始まりましたが、コロナ感染拡大前には86~96名が再入学者でしたが、昨年は87名、今年は80名と再入学者数は感染拡大前に戻ってきています。ただ感染拡大前は総入学者がほぼ400名ですが、今年度の入学者300名少しと比較すると、再入学者の占める割合は20%から26%と高くなっています。言い換えれば再入学者数はすでにコロナ感染拡大前に戻っていて、今後もこの程度の再入学者がいると言えます。再入学を希望する人の潜在的な多さを物語っているかと思います。

再入学制度は各コース・専攻5名となっており、欠員がある場合に限って各コース・専攻の定員枠いっぱいまで入学できるとなっています。総合芸術コースの4つの専攻の新規の応募者にはまず欠員が生じないため5名の再入学者しか受け入れることができません。そこでの抽選に外れた人は第2志望の、多くは三大コースに入学することになります。

このように再入学希望者が多いという現象を分析してみますと、まず人気がある総合芸術コースの食文、音文のふたつの専攻に入学して授業を受けたい人が多いと言えます。そしてこれら人気の専攻の抽選に漏れてもKSCに入学して、他のコース・専攻に在籍して授業を受けながらクラブ活動を楽しみたいと考えているものと思われます。

再入学希望者がたくさんおられるということは、われわれKSC関係者にとってはうれしいことで、誇らしい気持ちにさせるものです。KSCのクラブ活動がシニア世代のニーズに合っているのでしょう。クラブは自主的組織です。その運営にKSC事務局がかかわることは極めて限定的です。経験豊富で、思慮深いカレッジ生が運営しており、KSC事務局にとっては頼もしい限りです。カレッジ生の組織運営の能力の高さを見る思いです。