シルバーカレッジ図書室

シルバーカレッジ図書室

神戸市シルバーカレッジ学長 前田 潔

シルバーカレッジには図書室があります。閉館日を除いて10時から15時まで開かれています。受付カウンターには図書委員の学生さん2・3人が座っています。彼らは図書室の仕事に慣れていないのですべて皆で相談しながらやっています。本を借るのにも手際が悪く時間がかかります。こちらが教えてあげることもしばしばですが、これも本学らしくて愛嬌を感じます。

購入希望の本があれば希望を出しておくとその多くを購入してもらうことができます。そういう新着図書はそういう本ばかり並べている棚に並べられますが、そのほとんどが貸し出し中となっています。本棚に並ぶと同時に借り出されるようです。この学生の希望で購入される書籍や、新着した書籍が瞬く間に貸し出されるところを見ても、本学の学生がいかに読書に熱心かに驚かされます。また図書室には主要な新聞社の新聞、月刊誌、週刊誌を読むことができます。中央公論や文芸春秋などが並んでいます。私の生家は書店だったこともあり、壁一面に本や雑誌が並んでいるところでは懐かしさを覚えます。

私はときどき図書室をのぞいています。そして時々本を借りています。最近では推理小説家の東野圭吾の「架空犯」を借り出しました。図書室をのぞくといつも必ず2~4人の学生が静かに読書をしています。図書室は天井も高く、やはり背の高い窓には上品なカーテンが引かれていて落ち着いた雰囲気を醸し出しています。私は、そんな図書室で学生が静かに読書している様子を見るのが好きです。こころが洗われる気がします。静かに読書している学生は皆、見るからに教養が高そうで、霞を食べて生きているのではないかと思えるような人ばかりで、敬意を覚えます。図書室では、3年生のグループ学習の調べものをする学生も見かけます。グループ学習では調べものや文献調査のようなものも必要です。

シルバーカレッジ内にこういった静かに読書や調べものをする場所があるということがシルバーカレッジの学習し、教養を高めるというイメージを作っているものと思います。まだ図書室をのぞいたことのない方がおられたら、ぜひ図書室に行かれることをお勧めします。