31期新入学生

31期新入学生

 

神戸市シルバーカレッジ学長 前田潔

 

 シルバーカレッジは48日に入学式を執り行いました。新入学者(31期生)は316名でした。昨年度の入学者(30期生)数は309名で、このうち280名が2年生になっています。令和5年の2年生(29期生、入学者数312名)274名のうち3年生になったのは248名です。令和5年の3年生(28期生、入学者数259名)214名は、うち204名が今年3月に卒業しています。入学者数についてはコロナ禍が少し収まった令和4年度、29期生からは31020名前後とほぼ同じような数となっています。途中退学者は2年生から3年生になるときに多い傾向にありますが、コロナ禍が少し落ち着いてきてからは減ってきた感があります。

 男女比は女性が2948.9%、30期が44.7%でしたが、今年度の男性入学者は125名(平均年齢は72.3歳)、女性は191名(70.6歳)でした。31期生は女性が60.4%と一挙に増えました。今までの男女比はほぼ11でした。女性が多いのは31期だけの現象か、今後も続くのかはよくわかりません。ちなみに平均年齢は3学年では男性が72.2歳、女性は71.1歳でした。全体の平均年齢は今年度、71.6歳で、10年前、平成26年度の67.8歳から3.8歳高くなっており、年々高齢化してきています。今年の入学者の特徴は、若い女性が多かったという結果でした。

 新入学の31期を代表してあいさつをされていた学生はあいさつのなかで教師を60歳で退職し、10年間障がい者のグループホームで働いていたと言われていました。退職年齢が60歳から徐々に高くなりつつありますし、再雇用、再任用などもあって60代半ばまで仕事を続けている人が多いようです。それが終わってから当カレッジのような生涯学習機関に入学を考えはじめるようです。昨年の入学式で入学者を代表してあいさつをされた方も県立病院で65歳の定年まで看護師をされていた方で、入学時には70歳近かった方と記憶しています。通学には体力も必要ですから、70歳前後が適当な年齢になるのかもしれません。

 入学の動機は、31期の学生の方も言われていたように、知り合いが楽しそうに通学しているのを見て、とか、在学中の友人に誘われてというのが多いようです。カレッジが楽しい場所であるという点は、入学式において在校生を代表してあいさつをされた29期の学生の方もおっしゃられていました。

 まとめてみますと、コロナ禍後の本学は、毎年300代前半の入学者を迎え、それは70歳前後の方が多く、女性が男性よりも12歳若い、といった方が積極的に入学に関心を持っているということになるかと思われます。男女を通してカレッジ生は活動的で、積極性に富み、じっと家に閉じこもっていない方が多いようです。