シニア世代の生きがい

遅まきながら今年もよろしくお願いします。

来年度の入学希望者の願書提出が16日から始まりました。シルバーカレッジにて提出、郵送による提出、web での提出の3つの方法で願書を受け付けています。同時に学校説明会を16日から始めて20日まで計10回開催します。11月に開催したオープンキャンパスと同じ内容ですが、11月のオープンキャンパスではほぼ定員いっぱいの参加希望者がいました。今回の学校説明会では平均すると6~7割の参加でしょうか。

学校説明会では冒頭に私が15分ほどミニ講義「シニア世代の生きがい」を行います。シニア世代が生活をする上で必要なものを挙げろと言われると、まずは例外なく「健康」が挙げられます。自身の健康とともに家族、とくに配偶者の健康も重要です。次には安定した「収入」となります。この世代の収入とは年金ということになります。では健康で一定の収入があればそれで十分ですか、という問いになります。それだけで十分でないのは明らかです。家族、親戚と並んで友人・知人の存在も必要です。現在は子どもや孫と離れて暮らしていることも多く、また子どもや孫は自分のことで忙しく、年寄りの相手はお年玉を取りに来るときくらいしかしてくれません。その分、友人・知人の存在が重要になってきます。また歳をとると友人・知人はお先です、とどんどん旅立っていきます。失った友人は補充する必要があります。歳をとると新しい友人を作る必要があって、それは若いころよりも切実です。

友人を新しく作るというのはなかなか難しいことです。簡単にはできません。努力する必要があります。友人を作る努力です。こちらのことを気に入ってもらって友人になってもらう必要があります。フリージャーナリストの稲垣えみ子による定年退職生活完全マニュアルには友人を作る鉄板の方法として、公園でニコニコしておけばよいとあります。ニコニコして、公園にやってくる人と知り合いになって、その人の話をニコニコと聞くだけでよいそうです。

そうすることで友人ができ、他者から受け入れられ、あのひとはよく話を聞いてくれる人として承認されるというのです。他者からの承認欲求を満足させることは多くの人にとっていきがいです。

私はミニ講義の中で、シルバーカレッジに入学すれば友人がたくさんできますよ、と入学を勧誘しています。私の勧誘が詐欺にならないためにカレッジの学生は他の学生の話をニコニコと聞いて、心からの友人になってあげてください。