グループ研究、クラブ活動
最近、うれしい経験をしました。披露したいと思います。
ひとつ目はカレッジ内を歩いていた時のことです。
「学長っ!」と呼び止める人がいました。カレッジの学生さんのようですがすぐには思い出せません。「私は○○に勤めていたころ学長とは何度かご一緒したことがるものです」と言われました。私が外部委員として出席する委員会の事務局をされていたとのことです。「今はカレッジの学生です。再入学です」とのことでした。一度入学して3年がたって卒業して再入学したとのことでした。「クラブ活動が楽しくて続けたくて再入学した。今は4つのクラブに所属している。毎日カレッジには登校してクラブ活動をしている、友達がたくさんできて楽しい」とのことでした。
ふたつ目は、兵庫県の職員さんの話です。私は県のある委員会の委員長をしています。委員長はその委員会の事務局の担当者とは委員会開催前に何度か打ち合わせをしたりすることがあり、関係が深くなります。ある時、シルバーカレッジの学長であることをその担当者に話をすると、「私の父もシルバーカレッジの学生です。毎日、シルバーカレッジに行っています。」ということでした。その方のお父様は奥様を失くされ、ひとり暮らしをされていたようですが、ひとりで時間を持て余していてシルバーカレッジに入学したそうです。そうして今は、シルバーカレッジで取り組んでいるグループ学習にはまって、やりがいを感じているとのことでした。脱プラスチック等、環境問題にグループ学習として取り組んでおり、娘にも洗剤の詰め替え用プラスチック容器を集めるように指示しているそうです
このおふたりのようにグループ学習/自主研究やクラブ活動が一番の楽しみと言われる方が学生の中には多いです。グループ学習とクラブ活動に共通していることのひとつは、みんなと一緒に活動するという点です。皆と一緒に何かをするという点が楽しいのではないでしょうか。気のあう仲間でひとつのことを成し遂げるというところにやりがいや楽しさがあるのではないでしょうか。
シルバーカレッジは友人を作り、他者とのつながりを見つけ出す場です。震災の時も「きずな」という言葉が使われました。ひとは一人では生きてゆけません。他者とつながって初めて「生」を感じるものかもしれません。