障がいのあるひとへの思い

先週、しあわせの村会議があり、出席してきました。

今年度に入って初めての会議だそうです。村のなかにある様々な施設から代表者が出席して交流、調整、情報交換などをする場です。しあわせの村205haのなかに38の施設があります。シルバーカレッジのほかに医療・福祉施設、宿泊施設、スポーツ施設などです。

私は村会議には初めての参加です。こうべ市民福祉振興協会会長からの依頼で「総合福祉ゾーン、しあわせの村における高齢者福祉 ―認知症予防、フレール予防の可能性―」という題で話題提供を行いました。しあわせの村のなかにあるこれら施設間の有機的な連携で高齢者福祉がより進むことを願うばかりです。

この村会議で興味があったのは昨年設立されたこうべ動物共生センターの活動です。保護動物の譲渡事業や犬のしつけ方教室をしている施設です。またここではアニマルセラピーの研究も行っているそうです。アニマルセラピーは医療機関や介護施設、障がい者(児)の施設では歓迎されます。村の中にあるこういった施設でアニマルセラピーを実施すれば喜ばれること間違いないでしょう。

ペット動物で最近気づいたことですが、ウクライナから避難する人たちの多くがペットを連れて避難していたことです。ペットを連れた避難民は古くベトナムでも中東でもあまり目にしませんでした。3~4年前の北アフリカから地中海をわたってヨーロッパに避難する人たちもペットを連れてはいませんでした。ペットを連れての避難は、えさや排せつの問題、鳴き声などの騒音のトラブル、避難民のなかには一部動物嫌いの人もいます。これらを考えるとペットを連れての避難は大変です。しかしながらペットを残しての避難は即、残されたペットの死を意味します。

ウクライナではペットが大事にされているのでしょう。またウクライナの避難民はまだ余裕があるということでしょうか。わが国でも地震や台風などの自然災害で避難所に入るときにペットの同伴が可というところがあります。ペットが大事にされてきているのでしょう。ペットは飼い主にとって人生の大事なパートナーです。ペットは保護されなければ自力で生存することはできません。自力で生きることのできないペットを残しての避難はあり得ないのでしょう。

高齢者も障がい者も多くは援助を必要とします。先日、地下鉄の駅構内で白杖を持った女性がいました。プラットホームに続く階段があって、どちらの階段に進むべきか迷っているようでした。そのとき、その近くに駅員を含む数人がいました。みんなその女性が気になっているようで、その女性の行動をはらはらしながら立ち止まって見ていました。通りがかった人も立ち止まってその女性を見ています。素通りする人はいません。そこにいる全員が、ずっと、その女性の行動を見つめていました。全員が、その女性になにかあったら、いつでも、すぐに駆け付けることができるという体勢で見つめていました。援助を必要としている人がいて、援助が必要なときにはいつでも援助できる体勢でいるのでしょう。そして女性は手すりにつかまって無事階段を下りていきました。身動きせずにその女性を見ていた人たちは、縛りが解けたように歩き出しました。それを見ていて私は、「人間て皆いいひとやなあ」という気分になりました。