国際交流・協力コース31期生によるコース内部の出来事を記事とした刊行物があります。昨年11月に創刊号が刊行され、今年の7月25日に第5号が発行されています。2か月に1回のペースで刊行されています。国際交流・協力コース31期生の安田維之さんがひとりで発行されています。創刊号の中で「誰からも要望はなかったのですが、何か学級新聞的なものがあればと思い、こっそり発行しました」と言われています。「創刊号をもって休刊、廃刊となるかもしれません」と言われていますが、第5号が刊行されています。3月24日発行の第3号には次年度に新しくクラス代表になられる2名の方が紹介されています。この1年間クラス代表として新入生歓迎交流会と卒業生の歓送交流会を取り仕切ることになります。ご苦労様です。
このような定期刊行物が発行されていることを知り驚きましたが、5月26日発行の第4号を読んでもう一度驚かされました。国際交流・協力コース31期の女性が書いた3か月世界一周ひとり旅の旅行記でした。今年の1月9日に日本を出て4月8日関空に帰国するまで、アジア、アフリカ、南北アメリカ大陸11か国を訪れる旅をされたというものです。2回目の世界一周ひとり旅だそうです。一人での海外旅行は心細いものです。勇気と行動力に驚かされます。その旅の様子はYouTubeで見ることができます。
7月下旬になって28期食文化専攻の中山さんという方から手紙をいただきました。その方は2023年2月、2年生の終わりにグループ学習のテーマとして「北前船と昆布」を提案して4名の賛同を得て活動を開始しようとされたとのことです。北前船で薩摩に運ばれた昆布が琉球で食材としてどう料理されたかを調査しようというのがテーマだったそうです。その後、事情があり退学された中山さんは、その話が発展して2023年3月に北前船ロマン研究会を発足させることとなりました。その研究会のHPには北前船ロマン研究として北前船の歴史、北前船にまつわるエピソード、北前船の寄港地の紹介などが14章にわたって連載されています。北前船は司馬遼太郎の「菜の花の沖」でも扱われており、江戸時代の北方航海はロマンがいっぱい感じられます。今年度、北前船の研究者として神戸市シルバーカレッジ(KSC)に講師として呼ばれているそうです。
ここに挙げた方々はほんの一部だと思いますが、KSCの学生さんの持つエネルギーや情熱、勇気と行動力に感心させられます。KSCの学生さんは優秀な人が多いです。先の学長ブログにも書きましたが、KSCの学生さんの活躍ぶりを学長として誇りに思っております。